HPVというウィルスがある。
細菌の一種で、今はこれが子宮けい癌の原因になっていることが分かってきた。
ろくろく検証もしないで進めた民主党の政策である「子宮けい癌ワクチン」は副作用対策で失敗し、責任を連中はとらない。
しかしそんなドタバタがあったとしても、依然としてHPVというものはあって、その危険性がなくなったわけではない。
ある日のこと、屋根に妻と一緒に上がった。
夕涼みのため屋根の上にちょっとスペースを作っていた。
空は澄み切っていた。
すると、いきなり妻がさめざめと泣きだした。こちらもわけもわからず抱きしめた。
様子がおかしいと思ってかかった病院で「子宮けい癌」だと診断されたのだという。
まだ初期段階ということだった。
じゃあ何も泣くことはない。すぐに対処すればいい。
妻が病気になると俺は怒る、そんなことを心配していたようだ。
馬鹿な。そんなわけがない。死んだら怒るよ。
すぐに手術することになった。
ガンは組織を切除することで完治した。
医者は切り取った組織を見せてくれた。肉片にしか見えなかったが子宮の入り口周辺を円錐形に切り取ったものということだった。
転移もすることなく無事にそれから十年以上が経った。もっと経っただろうか。
妻は助かった。
疑わしいことがあればすぐに医者にかかるべきだ。
もちろん、これは男の俺に大きく責任があったと思っている。
そしてセックスが原因だ。
助かったのは単に幸運だっただけのこと。
若い女性には検診だけはするよう強く勧めたい。
男性器が体の外に露出していて汚れが付着しやすいことは、アサダチの話や飛沫飛びの話だけでは済まない。
ションベンの飛まつが飛んでいるとか、男はあたり構わず立小便をするとか、色々と言われるが、まず男性器は汚くなりやすいというのはよく認識すべきことだ。
その典型がHPV、ヒトパピロマウイルスというもので、これを付着させたままセックスをしていると女性に感染し子宮けい癌の原因になったりする。
HPV自体に自覚症状はないが「ピロリ菌胃ガン説」と同じで、こういう細菌がある種の感染症となり、ガン化の原因となる。
男性ばかりでもない。女性の性器もHPVを保菌していたりする場合があるから、オーラルセックス、つまりクチで吸うとか相手の性器を舐め回したりするのは要注意だ。
オーラルセックスの場合なら主に咽頭ガン、食道癌になったりする。
ちゃんとお互いに清潔にして、シャワーでも浴びてからすりゃいい、あるいはコンドームを着用しましょうということ。
相手のためにも清潔にしておくことが思いやり、大事なこと。
まず「性器は汚れている可能性がある」ということを念頭に置くべきなのだ。
ところが、このHPVに関した話が知恵袋などのネットで上がっていたのを見て、他の男どもの言い草に愕然とした覚えがある。
いわく、
「付き合っているカレの男性器が汚れているかも知れないなんて、考えるだけでカレに失礼というものです。あなたがカレをそんな風に考えられるという神経が分からない。」
なんて答えた奴がいた。
はては
「男は女よりずっと清潔です。不潔な女性のことを棚に上げて男のせいにしないで欲しい」
という奴。
大真面目で正気を疑うようなことを言っている男たちがいた。
そして処女神話、処女信仰へと話が続いていったのだ。
性交渉がなければHPV感染はまずない。
女性の場合は陰部が露出していないからそういうことになる。
どうも、それでHPV感染は処女神話と結びついて議論されていたようだ。
こういうことを平気で云う連中ってのはどうなんだろう。
冷静に考えることもせず、常に女より男が優越していると言いたいのか?
いったいどこのムスリム集団かと耳を疑う。
まさか「手を洗えば」、「泥棒家業から足を洗える」とか考えちゃうわけでもないだろう?
シェークスピアのマクベス婦人は王を手にかけた事実ゆえにまるで永遠のごとく手を洗いたいという強迫観念に襲われた。
こういう男たちは、手を洗わないから罪を犯してない証拠だとでも、そんな風に言うのか?
なにか勘違いしていないか?
男性器が「不潔だったら困る」という話をしているのだ。
お前はそのためにどれだけ気をつけてるのか。男の男性器が清潔だと思い込んだからって男の価値は少しも上がらないのだ。
そんな男性は自分が不潔扱いされるのを嫌っているようだが、見えない細菌に汚染されていたらとツユほども考えない。そうすれば自分は不潔な人間ではないとでも思えるというのだろうか。
それのどこが相手に対する思いやりか。
どこに「大切なカレ」などと言われる資格があるのか?
相手の女性が何人かの男と関係を持ったからと言って、男がエロ本、エロビデオを前に毎晩コキまくった不潔さの方がマシとは限らんのだ。
レイプもののAVでお前が何度もコイていることが他人にバレれば、「不潔で信じられない変態野郎だ」と、指を刺される。
細菌感染ですらなく、お前の精神が不潔なのだと!
ふざくんな!
そう思った。
・・・
だいたい、まず男は手を洗って男性器を握ったりはしない。
せいぜい用を足してから手を洗うぐらい。
じゃあ汚いままじゃないか。
男は用を足したら陰部をペーパーで拭くなんて普通はしない。下着にそのままなすりつけてしまう。
女性器にしてもビデはあるだろうが、いちいちションベンぐらいでは洗わないだろう。
たいていの女性はあまりトイレを選り好みしない。駅のトイレでだって用が足せるものだ。
女性だって飛沫を飛ばす。
男女どっちからだって感染する可能性は常にあるのだ。
・・・
HPVワクチンの是非はともかく、子宮けい癌の診察はできるのだから、そういう検診は何年かに一度は考えた方がいい。
HPVが都市伝説のように片付けられるとしたら、何か悪意があるとしか思えない。
1.子宮けい癌が性の乱れという決め付け
不特定多数とセックルしていなくても子宮けい癌にはなる。
2.不潔にしているからという決め付け
キレイのつもりでもHPVには感染する。
3.女性だけのものだという思い込み
男性が保菌者の場合もある。フェラチオしてくれる女性の咽頭ガン、食道癌の可能性はある。
・・・
要するにこれは、天使たち(年齢=童貞歴)のやっかみなのだろうか。
今の社会、何事も情報化で、誰と付き合ってるだの何人の経験があるだの、バイだのゲイだのと、他人の性に敏感過ぎるようになってしまった。
だから、とうとう「LGBTを集めよ」と言う話にさえなっている。
そのくせ挙句に女性は処女がいいとかどうとか。よくもまあ何十年と同じ話をしてきたものだ。
もうこういう不潔な童貞、包茎も、立憲民主と日共の合同本部に連れてきて検査させたらいいのではないか。
HPVの保菌者かどうか、それで「性のマイノリティ」として登録してやろう。
そして反安倍のデモに参加してもらうのだ。
ヒトのことを不潔だ、男のことを不潔だと一方的に決め付けることに対して抗議しよう。憲法を改正させないよう集会に参加しよう。
打倒安倍政権!
日本は氏ね!
コメント